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あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
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 もう時間は一時近くになっていた。空港に行かなくてはならない時間だ。待たせていたタクシーに乗り、空港に向かった。

三十分ほどで着いた。エミルセはわたしたちを見送ったあと、パルミラに戻るというので、タクシーのチャーター代三万ペソを渡した。すると、エバが「お姉さん、貧乏。お金、プレゼントしてあげて」と言う。

「いくらプレゼントしたらいいの」と言うと、エバは少し考えて、「二万ペソ」と言った。二千円程度なら、たいした金額ではないので、財布から二万ペソを抜いてエミルセに渡した。

だが、エミルセには、家に停めてもらったわけでもないし、ご馳走を作ってもらったわけでもない。自分で言うのもなんだが、彼女にとってわたしは妹のエバを助けた「恩人」である。日本人の感覚なら、安物でもいいから、逆に何かコロンビアの手土産でもわたしに渡すというのが筋だと思う。

 エミルセも、そこらへんを恥じているのか、「今日は時間がなかったから、あなたには何も出来なかった。あなたはわたしのファミリー。今度来たときは、わたしがあなたにご馳走するから、ぜひわたしの家に来て、泊まって」と言った。

 エミルセには何の悪い感情も起こらなかった。エバは確かに自分の体を売った金で、百万単位の金をエミルセの家族に援助してきたのだろう。わたしがエミルセにプレゼントした金額なんて、それに比べれば取るに足らない金額だ。だが、本来自分がするべき援助をわたしに押し付けた態度について、わたしは不快感を持った。


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フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
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