忍者ブログ
あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
最新CM
[11/11 愛読者]
[02/12 NONAME]
[02/12 NONAME]
[02/12 ゴールドスミス]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アド
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 タクシーは中心街に入って、ある古びたホテルの前で停まった。名前を見ると、ホテル・エルドラドというらしかった。タクシーを待たせ、フロントに部屋が空いているか尋ねると、空いていて料金も二万五千ペソ(2500)だ。カードも使えるというので、もちろんオーケーした。

 鍵を預かって、二階の部屋に上がった。道路側の部屋で、窓を開けて空気を入れ替えると、外の喧騒が部屋にまで入ってきた。天井には、コロニアル建築物によくあるような大きな扇風機がゆっくり回っていた。

 ここもベッドが三つあった。部屋も日本のホテルの二倍くらいある。家族で泊まることが多いから、コロンビアではどこでもベッドを三つ常備しているのだろうか。建物の大きさは前夜泊まったホテルとは比べ物にならないくらい大きいが、古さは同じようなものだ。これでもパルミラでは上のクラスのホテルなのだろう。

「リュージ。わたし、お姉さんのところに行って来る。一時間で帰ってくるから。あなた、その間、どこかに行く? でも、ここ危ないよ」

「行かないよ。ここで待ってる」

「じゃ、何か食べるもの買ってくるね。何がいい。ここはチキンがおいしいのよ」

「それでいい」

「タクシーのお金ちょうだい。チキンも買うし」

「いくら」

「三万ペソ」

「高いじゃないか。タクシーなんて、借り切りにせずに、一回一回乗れば、もっと安くなるだろ」

「だめ。お姉さんのアパート、タクシー捕まらない」

 三万ペソを渡すとエバは荷物を置いて、わたしの渡したみやげ物だけを持って出て行った。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
出町柳次
性別:
男性
職業:
フリーライター
趣味:
ネットでナンパ
自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/
著者新著8月16日発売
著者新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」
ワイワイシー
ワイワイシー
アマゾン人気商品

Template by 楽楽楽生活(ららららいふ) 自宅でアルバイトしよう!/ Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]