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あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
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 それから二週間後にまた彼女のもとを訪れた。すでに十二月に入っていた。温暖な四国といっても、さすがに寒さが厳しくなり、面会の待合室にはストーブが入っていた。その日は面会者が少なく、二十代のパンチパーマの男がひとりいるだけだった。彼は「寒うなったねえ」と、四国弁で話しかけてきた。彼はここの待遇の悪さを、わたしに同意を求めるように話し出した。わたしは適当に相づちを打った。おそらく兄貴分が収容されているのだろう。わたしも同業だと思われたのかと思って、心の中で苦笑した。まもなく面会の順番が回ってきた。一ヶ月以上も拘留生活が続いたわりには、エバは元気そうだった。

「リュージ。もうすぐクリスマス来る。わたし、ひとりでクリスマス過ごすの寂しい。だから、あなた、クリスマスの日にここに来て。お願い」

「分かったよ。でも、クリスマスの日は休みじゃないから来れないかもしれないよ。二十六日くらいだったら来れると思う」

「それでいい。お願い、来て。あと、弁護士決まった」

「本当か。名前は?」

「○○××」

「分かった。調べて、電話しておくよ。ちゃんとやってくれるように」

「ありがとね、リュージ」

 刑務所をあとにして市内に戻り、わたしは電話帳で弁護士事務所を調べて電話をかけた。裁判の予定や見とおしを聞くためだった。だが、応対してくれた弁護士は、まだ何も決まっていないと言うのみだった。わたしは「よろしくお願いします」と言って電話を終えた。


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フリーライター
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ネットでナンパ
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フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
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