忍者ブログ
あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
最新CM
[11/11 愛読者]
[02/12 NONAME]
[02/12 NONAME]
[02/12 ゴールドスミス]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アド
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 十時近くになって、エレーナがディスコに行かないかと言い出した。地元に詳しいエレーナの案内なら、昨日回ったチバによる観光コースとは違ったディープなカルタヘナの側面が見られそうだった。だが、片山氏は疲れているといって拒否したので、わたしとエレーナだけで行くことになった。

 マンションを出ると、エレーナはマンション前に付けていたタクシーを拾った。どこに行くのかと思ったら、一キロも離れていないところにあるディスコだった。千二百ペソの料金を払いながら、エレーナは、「もう、どんな近いところでもタクシーで行っちゃうの。歩くと危ないしね」と言った。

 地元で育ったエレーナでも、危ないと感じることがあるのだ。かつかつで食っている最下層のコロンビア人なら歩くだろうが、日本を知り、メイド付きの生活を送っているエレーナには、タクシーはすでに足代わりなのだろう。

 彼女に案内されたディスコは、海岸通沿いにあった。入り口でひとり千五百ペソの入場料を払い、簡単なボディチェックを受けた。出入り口には、遊園地によくあるような、通るとパイプが回り、入場者がカウントされる器械が据え付けてあった。店員が知り合いを顔パスで入れたりしないように管理するためだろう。

 ディスコの中はがらんとしていた。木曜日だからだろうか。チケットはドリンク付きだったので、ジントニックを一杯注文して飲んだが、客がいないディスコほどつまらないものはない。エレーナも、失敗したと思ったのか、十分もしないうちに、「ここはお客さんいない。次のところに行こう」と言った。

 エレーナは、今度はタクシーでなく、歩いて海岸通りを岬のほうに向かって歩いた。途中で左に曲がれば、ヒルトンホテルだが、彼女はそのまままっすぐ歩いた。岬の先に、一軒の店があった。そこがディスコらしい。ディスコの前に十数人の若い女たちが、たむろしていた。

「カジェの女よ。昔はあんなのいなかっのにね。最近はカルタヘナも悪くなったのよ」

 大久保や池袋、錦糸町によくいる立ちんぼが、カルタヘナにもいたのだ。よく考えて見れば、立ちんぼは欧米諸国のほうが本場なのである。日本でも江戸時代には「夜鷹」というものがあり、戦争直後にも進駐軍相手の立ちんぼがいた。だが、それらは最下層の売春婦であり、主流ではなかった。もちろん、コロンビアでも高級売春婦は秘密クラブなど、それなりのシステムがあるのだろうが、一般的なのはやはり立ちんぼのようだった。このシステムが、バブル崩壊後、日本の盛り場に進出していったのだ。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
出町柳次
性別:
男性
職業:
フリーライター
趣味:
ネットでナンパ
自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/
著者新著8月16日発売
著者新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」
ワイワイシー
ワイワイシー
アマゾン人気商品

Template by 楽楽楽生活(ららららいふ) 自宅でアルバイトしよう!/ Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]