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「パスポート返してもらったから、わたしは普通のお客さんと同じに帰った。だから、お金大丈夫だった」
わたしがコロンビアに来るときも、強制送還されるコロンビア人男女と一緒になった。ロサンゼルスまで行く飛行機に隣り合わせたカップルがそうだった。スペイン語で話しているのを聞いて話しかけたら強制送還組だと分かったのだ。
といっても、二人は恋人関係ではなく、たまたま乗り合わせただけだった。男の方は現場労働者をしていた男で、滞在が長期間になったので自主的に帰国するという。女の方は錦糸町のカジェ(街娼)をしていたが、千葉のアパートに手入れがあって捕まり、強制送還となった。
彼女はわずか半年間の滞在期間だったから、エバのように裁判にはならなかった。しかし、チケット代を所持してなかった。それで友だちが都合してくれるまで待ったため、強制送還まで二十日ほどかかった。そのせいか、もう二度と日本には来たくないと言っていた。わずか半年の稼ぎではいかほどの金にもならなかったろう。
マネージャーに頼って来ていたら、その借金も返し終わっていないはずだ。とすると、彼女が日本から持ち帰ったものは、ほんのわずかな涙金と、日本の嫌な思い出だけだろう。
ロサンゼルスには朝の八時過ぎに着いた。乗り継ぎの便は夜中の十二時発だった。十六時間も待ち時間があった。時差ぼけで疲れていたので、わたしは空港近くのホテルをとって仮眠した。空港に戻り、コロンビア行きの飛行機の搭乗口ロビーで待っていると、登場時間間近になって二人が突然現れた。同じ便だとは聞いていたが、今までどこにいたのか気になって聞いてみると、空港の中の「ホテル」に缶詰にされていたという。
よく見ると、二人にはアメリカの入管の職員らしき男が付き添っている。そして、二人のパスポートも管理していて、二人が搭乗する際にパスポートを渡していた。手錠などはしていないものの、空港内では完全に行動の自由がなかった。
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