忍者ブログ
あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
最新CM
[11/11 愛読者]
[02/12 NONAME]
[02/12 NONAME]
[02/12 ゴールドスミス]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アド
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 着替えたわたしたちは、市内観光に出かけることにした。ガイドブックを見て、まずサンフェリペ要塞に行くことにした。千五百三十六年年に建設が始まり、二十一年かけて完成された、南米の中でももっとも堅牢な要塞らしい。

 ホテルに付けていたタクシーを拾い、行き先を告げた。すぐに運転手が、「あちこち回るのなら、三時間三万ペソでどうだ」と持ちかけてきた。エバが「どうする」と言ったが、わたしは拒否した。

タクシーを借り切ると、時間が気になって、どうしても駆け足で見て回ることになる。それに市内なら、どこを回っても三千ペソくらいで移動できるし、セントロの中なら歩いても回れる。ほとんど待たせているだけになるので、無駄だと思ったのだ。だが、運転手は「サンフェリペ要塞のところはタクシーがつかまらないよ」としつこい。しつこいやつほど危ないと思って、今度ははっきりと断わった。

 タクシーを降りて、緩やかな坂を上がり、サンフェリペ要塞の門に向かった。そこで入場料を払い、石畳で出来た坂をさらに上がって行った。要塞全体が小山のようになっているので、カルタヘナの町並みが一望できる。空は真っ青の快晴だ。ギリシャかイタリアの古代遺跡にやって来たような気分だった。

 要塞の中は複雑になっていた。迷路のように通路が入り組んでいて、兵士が侵入した敵に即座に対処できるように設計されていた。すべてが石造りで、外気に比べてひんやりとしていて涼しい。エバにとっても初めての連続で、修学旅行生のようにあちこちに目を光らせていた。

 一周するのに約一時間ほどかかった。要塞を出て、タクシーを降りた地点に戻った。そこには門前町のように、何軒かの店があった。フィルムがなくなったので、売店で買った。フィルムはコダックしかない。ひとつ五千ペソだった。ほとんど日本と値段は変わらない。やはりここでは贅沢品なのだろう。

 隣りのレストランで昼食を摂ることにした。といっても、たいしたメニューがなく、コーラとエンパナーダスとスープで済ませた。日本でいえば、お好み焼き屋か海水浴場にある「夏の家」といった感じだった。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
出町柳次
性別:
男性
職業:
フリーライター
趣味:
ネットでナンパ
自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/
著者新著8月16日発売
著者新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」
ワイワイシー
ワイワイシー
アマゾン人気商品

Template by 楽楽楽生活(ららららいふ) 自宅でアルバイトしよう!/ Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]