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あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
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 エバを取り戻したが、彼女には自分の思うとおりにならなかったという不服があるように感じられた。四日間部屋は借りたが、仕事の関係上、ずっといっしょにいるわけにはいかない。その間に、イラン人のところに遊びに行く可能性もあったが、そこまで監視は出来ない。彼女の「良心」に任せた。

 こんな女にどうしてそこまでするのかと思われるかもしれないが、この時点では、彼女の存在はわたしの中で自分でも止めることが出来ないほど大きくなっていた。金銭的な援助は出来ないが、やれることなら何でもやってあげるという気持ちになっていたのだ。

 ウィークリーマンションは、ひとり用をエバの名義で四日間借りた。料金は二万五千円した。テレビのコマーシャルではすごく安いように宣伝されているが、それは郊外のマンションの場合で、都内のはけっこう高くて、ちょっとしたビジネスホテルと変わらない料金だった。もちろん、十日とか一ヶ月単位で借りれば単価は安いのだろう。しかし、ラブホテルよりは安いし、二十四時間利用できるのだから、わたしには好都合だった。

 部屋はカード式になっていて、ひとりで入るときの使い方を教えて、中に入った。狭いワンルームだったが、一応テレビや冷蔵庫など一式揃っていた。

「ビデオがない」

 部屋を見まわして、エバが文句を言った。

「わたし、ビデオないと、ひとりで寂しい。あのイラン人のアパート、ビデオあった。だから寂しくなかった。あなた、ビデオ買って」

 せっかく言うことをきかせたと思ったら、今度はおねだり病が始まった。

「ビデオはうちに二つある。明日、それを持ってくる。四日間だけだから、それで我慢しろ」

「本当?」

 実際に、ビデオを持ってきても、見るとは限らない。わたしに難癖つけているとしか思えなかった。

 近くのファミリーレストランで食事をし、コンビニで翌日のためのパンやジュースなどを買ってマンションに戻った。途中、車の中で、わたしの携帯を使って男に電話をした。翌日のデートの約束を確認したらしい。こんなことは、付き合い出した当初は絶対しなかったことだ。確実にわたしたちの間には、隙間風が吹き始めていた。

 部屋では、しばらくテレビを見ながら過ごしていたが、自然にセックスを始めた。だが、この日のエバは燃え方が違った。喘ぎ声が大きく、両隣に聞こえそうなので、あわててタオルで口をふさいだほどだった。

 今までの経験上、エバはセックスの間隔が開いていると、燃えた。劇場の仕事といっても、場所によっては本番や個室がないところもあって、十日間セックスしていないこともある。そのあと迎えに行って、セックスをすると、こちらが驚くほど彼女は燃えた。普段、一日に何十人も受け入れているから、突然そういう環境に入ると、体がうずくらしかった。

 エバの燃え方を見ていると、イラン人のアパートではセックスしていなかったのではないかとも思った。

 わがままなサリーは、稼ぎの少なそうな仕事場を紹介されると、キャンセルを連発して、劇場の仕事から締め出され、自分で勝手になじみの客に電話してデートを繰り返していた。たが、来日当初はエバと同じように劇場の仕事を転々としていた。

 そのとき、同じ劇場に回されたらどうするのと、エバに聞いたことがあった。彼女は即座に「キャンセルする。同じ劇場は恥ずかしい。ダメ」と返答した。サリーはともかく、エバには純情な部分があった。だから、姉がセックスしている隣りの部屋で、自分もほかの男と…ということは拒否していたかもしれない。「姉が帰ったら、してもいい」と、もうひとりのイラン人と約束していた可能性がある。それをわたしが無理やり引き離した、という線は充分考えられた。それで、久しぶりのセックスで、異常な燃え方をしたのか。

 二時近くになったので、「帰る」と言うと、「寂しいから、朝までいっしょにいて」とエバが懇願した。しかし、ひとり用に借りた部屋なので、泊まるわけにはいかない。近くに路上駐車している車も心配だった。「朝、電話する」と言い残して、自宅に戻った。

 翌日と翌々日は意識的に会わなかった。エバがデートの約束を取り付けているのを知っていたからだ。だが、最終日には、エバと鎌倉に行く約束をしていたので、朝迎えに行ってチェックアウトをした。

 鎌倉に行き、大仏を見せるとエバは予想以上に感激した。

「わあー。すごい。こういうの、お姉さんのサリー、大好きなの。ネ、ネ、写真撮って。お姉さんに送るの。サリーがいたときに来たかったなあ」

「じゃ、今度は京都や奈良に行こう。もっとすごいぞ」

「行きたい。いつ行く」

「今度の休みだ。遠いからな。三日くらい休みがないと無理だ」

「それじゃ、当分無理ね。わたし、もう休みない」

 結局、この直後にわたしたちは破局してしまい、京都行きは実現しなかった。

 


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