忍者ブログ
あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリー
最新CM
[11/11 愛読者]
[02/12 NONAME]
[02/12 NONAME]
[02/12 ゴールドスミス]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アド
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 だが、気になっていたのは、エバの荷物だ。イラン人のアパートに置きっぱなしになっている。送って行ったとき彼女とは、サリーが帰ったあと、次の仕事先に行くまでの四日間は、わたしがウィークリーマンションを借りて住まわせることになっていたからだ。

「エバ、どうして荷物、持ってこなかったんだ」

「だいじょうぶ。お姉さんが彼に頼んで、四日間居させてもらうことにした。だから、心配ない」

 わたしはカッとなった。

「だいじょうぶじゃないだろ。もうひとりのイラン人は、お前の恋人か」

「違う。友だちだけ」

「だったら、サリーが帰ったら、お前があそこのアパートにいる必要ないだろ。わたしがウィークリーマンション借りてあげると約束してたじゃないか。どうして、いるんだ。おかしいだろ。あのイラン人とセックスするんだろ」

「しない。もししても、お金もらう」

 数日間いっしょにいたのだから、何もなかったとは思えなかった。だが、プロ中のプロであるサリーが付いていたのだから、金をもらわずにセックスさせることはなかったと思う。しかし、サリーがいなくなる以上、わたしはあのイラン人たちからエバを引き離したかった。それで最後の賭けに出た。

「もし、エバがあのアパートにいるのなら、わたしはエバとはセパレートする。今日でラストだ。もう会わない」

「何もない。だから、心配ない」

「だったら、どうしてあのアパートにいる必要があるんだ」

 話は堂々めぐりになった。泊まるところはわたしが用意すると言っているのだから、彼女がイラン人のアパートにこだわる必要性はまったくない。ほかにこだわらなくてはならない理由があるはずだった。

 わたしは脅しでエバと別れると言ったのではなかった。エバの言ってることは理屈が通らない。どんな事情があるにせよ、わたしではなく、イラン人のアパートを選ぶのなら、きっぱりと別れるつもりだった。

 沈黙が続いた。わたしが真剣なのを見て取ったのだろう。サリーが突然言った。

「リュージ、あなた、エバのこと愛してる」

 わたしはちょっと返事に詰まり、しばらく間を置いてから「愛してる」と言った。

「わたしもエバの話はおかしいと思う」

 サリーが意外な援護射撃をわたしにしてくれた。それで流れが変わった。

「リュージ、分かった。わたし、あなたの借りてくれるアパートに行く。でも、わたし、今週休み。仕事ない。だから、お客さんとデートする。それはオーケー? あなた怒らない?」

 そこまでは束縛できなかった。わたしが彼女に現金を払えない以上、休みの間に彼女がなじみの客とデートするのは黙認するしかなかった。

 サリーは、「リュージ、あなた、エバの恋人。妹をよろしくね」と言った。

 サリーを見送り、わたしたちは高速でイラン人のアパートに戻った。だが、アパートの近くで、エバは「ここで待っていて。わたし、ひとりで行く」と言った。やはりおかしい。もうひとりのイラン人にアプローチされていて、わたしがいっしょに行くと、話がこじれて喧嘩になることを恐れたのではないか。わたしのことを恋人だと言わず、「ただの客だ」とごまかしていたのではないか。

 二十分ほど待たされて、エバがトランクを持って戻ってきた。

「もうひとつ荷物ある」

 わたしはエバに付いて、アパートに荷物を取りに行った。サリーの「恋人」だった男が、さびしそうな顔で、「もし時間があるなら、お茶でも飲んで行きませんか」と言った。エバがどう説明したのかしらないが、関わりを持ちたくなかったので、「時間がない」と言って断った。

 それに、エバを待っている間に携帯電話で都内のウィークリーマンションに予約を入れた。七時にチェックインすると言っておいたので、道が混むと遅れる可能性があったのだ。









PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
出町柳次
性別:
男性
職業:
フリーライター
趣味:
ネットでナンパ
自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/
著者新著8月16日発売
著者新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」
ワイワイシー
ワイワイシー
アマゾン人気商品

Template by 楽楽楽生活(ららららいふ) 自宅でアルバイトしよう!/ Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]