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あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
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 彼女はわたしのCDを一時間以上もかけて、せっせとコピーしていた。

「いいかげんにしろよ。そんなに欲しいのなら、あとで日本で全部コピーして送るから」
「ちょっと待って。もうすぐ終わるから」

 ようやくエバのコピーが終わったのは、十二時過ぎだった。ベッドに入ってきた彼女に、わたしは迫った。もちろん、拒否はしなかった。彼女が絶頂を迎え、わたしも果てようとしたとき、わたしは言った。

「べべ(赤ちゃん)作る。オーケー?」
「ダメ。わたし、まだベベいらない」

 子供を作ってしまえば、エバをこのまま独占出来るのではないかと思ったのだ。もちろん、子供がいても、男と別れて日本に出稼ぎにやって来る女はいっぱいいる。子供を作ったからといって、彼女をずっと独占出来るとは限らない。しかし、少なくとも今のボーイフレンドと別れさせ、子供の生まれるまでの間はほかの男を寄せ付けないことは出来る。

「ダメ。もし出来たら、わたし、ゴミにする」

 子供が出来たら、堕胎するというのだ。カトリックでは、堕胎は禁じられている。だが、実際には日本ほど日常茶飯事ではないが、コロンビアでもヤミで行うことは出来る。それをするというのだ。

「どうして。日本人のおれの子供を作って、おれが認知すれば、子供は日本人になるよ。そしたら、エバは日本人のママだから、日本に来ることが出来るんだ。エバは裁判で執行猶予三年になっているから、法律上は三年は日本に来れない。でも、前科があるから、普通だったら死ぬまで日本には来れないよ」
「わたし、まだ子供いらない。もうすぐ大学行く。子供あったら大学行けない」
「お金だったら、出すよ。生活費も送る」
「いくら」
「毎月五万円だったら、生活できるだろ」
「ダメ、百万円くれるならいい」

 わたしは諦めて、膣外射精で果てた。

 彼女の「大学に行きたい」という願望は相当なものだった。三年のブランクがあったから、本当に卒業できるかどうかは別問題だが、勉強したいという願望は、日本に来たいというもの以上だった。わたしは諦めるしかなかった。

 言葉だけではなく、そのときは、子供が出来たら認知する覚悟はあった。お金も、充分ではないにせよ、ある程度は送るつもりもあった。エバはマンションもあるから、生活するだけなら毎月数万円で足りるはずだった。それくらいだったら、エバと付き合っていたときにかかったのより、はるかに金額が低いのだ。

 無理に作ったら、途中で彼女の考えが変わって、生んだかもしれない。それは五分五分だと思った。だが、万一でも「ゴミ」にされるのは嫌だった。やはり、彼女の頭の中には、コロンビア人と結婚し、コロンビアに骨を埋めるという気持ちが今は強いのだと思った。
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自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
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