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酒を飲んでいると、エバが写真を持ち出してきた。二人で旅したときのフィルムを、すでに現像に出していたのだ。彼女は一眼レフで撮っていただけあって、仕上がりがきれいだ。しかも、プリントのサイズが日本のサービスサイズより大きい。いわゆるキャビネ版だ。
「あなた、写真、プリントした?」
「まだだよ。日本でプリントするよ」
「だめ。わたし、早く見たい」
「だって、もう時間ないよ。明日のお昼の便で日本に帰るんだよ」
「だいじょうぶ。一時間で出来る。日本でするより安いよ」
「いくらなの」
「五千ペソ」
たしかに日本で現像するより安い。コロンビアで現像すると、プリントの質が悪いのではないかと思っていたが、エバが撮ったサンアグスティンやカルタヘナの写真を見ると、日本のDPE屋でプリントするのと遜色ない。というより、サイズが大きいだけ日本よりいいような気がした。少し気持ちが傾いた。
「でも、本当に一時間で出来るのか」
「出来る。だいじょうぶ。この近くにある。朝、行く。オーケー?」
「分かった。でも、時間がないから、早く起きて行かないと。何時からやってるの」
「うーん。九時かな。十時かな」
わたしが撮ったフィルムは十本以上あった。そんなに大量のフィルムを一時間で現像できるのか。日本でも、ニ十分とか三十分で現像してくれるDPE屋が増えていたが、それはお店がすいている場合である。先客がいたり、本数が多いと、けっこう時間がかかる。
十本以上となると、すいていたとしても二時間はかかるのではないか。現像を頼んでおいて、あとでエバに日本に送ってもらうという手もあるが、エバに任せると、いつ送ってくれるか当てにならない。気に入らない写真があると、わざと送らないという心配もあった。しかし、とりあえず翌朝、行ってみることにした。
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