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「エバ、今日はベッドで寝ていいか」
少し考えてから、エバは「いいよ」と言った。エバとの距離が、また縮まった。ベッドに寝転がって、エバがベッドに入ってくるのを待った。だが、エバは部屋の中をあちこち行ったり来たりして、なかなかやって来ない。
「エバ、ベッドに来いよ」
「ちょっと、待って。あなた、CDいっぱい買ったでしょ。どんなの買ったの。見せて」
「いいよ」
わたしは荷物の中から、いったん仕舞ったCDを取り出して並べた。
「おお、いっぱい買ったね。ちょっと聞いていい?」
エバはわたしの返事も聞かないうちから、ベッドルームにあったCDラジカセにCDを入れてかけた。そのCDラジカセは、わたしが付き合い始めたころ、プレゼントしたものだった。
そのとき、エバは「ふたりカセット欲しい」としきりに言った。「ふたりカセット」とは何のことか分からなかったが、説明を聞いて、テープからテープにダビング出来るダブルカセットのことだと分かった。
「いい曲ネ。これ、テープにコピーしていい?」
「いいよ」
彼女はカセットデッキの側に置いてあったテープの中から、つぶしてもいいテープをひとつ取り出して、曲の頭を聴いて、気に入ったものを次々とコピーしていった。
わたしたち日本人は、自分の気に入ったテープやミニディスクを作る場合、かなり凝って作る。だが、コロンビアーナの場合は、かなりいいかげんだ。
エバも含めて、何人ものコロンビアーナから、彼女たちの「お気に入り」のテープをプレゼントしてもらったが、例外なく頭出しが途中からだったり、曲の途中に次の曲が入っていたりした。まったくそういうことには無頓着なのだ。
酒を飲んでいると、エバが写真を持ち出してきた。二人で旅したときのフィルムを、すでに現像に出していたのだ。彼女は一眼レフで撮っていただけあって、仕上がりがきれいだ。しかも、プリントのサイズが日本のサービスサイズより大きい。いわゆるキャビネ版だ。
「あなた、写真、プリントした?」
「まだだよ。日本でプリントするよ」
「だめ。わたし、早く見たい」
「だって、もう時間ないよ。明日のお昼の便で日本に帰るんだよ」
「だいじょうぶ。一時間で出来る。日本でするより安いよ」
「いくらなの」
「五千ペソ」
たしかに日本で現像するより安い。コロンビアで現像すると、プリントの質が悪いのではないかと思っていたが、エバが撮ったサンアグスティンやカルタヘナの写真を見ると、日本のDPE屋でプリントするのと遜色ない。というより、サイズが大きいだけ日本よりいいような気がした。少し気持ちが傾いた。
「でも、本当に一時間で出来るのか」
「出来る。だいじょうぶ。この近くにある。朝、行く。オーケー?」
「分かった。でも、時間がないから、早く起きて行かないと。何時からやってるの」
「うーん。九時かな。十時かな」
わたしが撮ったフィルムは十本以上あった。そんなに大量のフィルムを一時間で現像できるのか。日本でも、ニ十分とか三十分で現像してくれるDPE屋が増えていたが、それはお店がすいている場合である。先客がいたり、本数が多いと、けっこう時間がかかる。
十本以上となると、すいていたとしても二時間はかかるのではないか。現像を頼んでおいて、あとでエバに日本に送ってもらうという手もあるが、エバに任せると、いつ送ってくれるか当てにならない。気に入らない写真があると、わざと送らないという心配もあった。しかし、とりあえず翌朝、行ってみることにした。
酒を飲んでいると、エバが写真を持ち出してきた。二人で旅したときのフィルムを、すでに現像に出していたのだ。彼女は一眼レフで撮っていただけあって、仕上がりがきれいだ。しかも、プリントのサイズが日本のサービスサイズより大きい。いわゆるキャビネ版だ。
「あなた、写真、プリントした?」
「まだだよ。日本でプリントするよ」
「だめ。わたし、早く見たい」
「だって、もう時間ないよ。明日のお昼の便で日本に帰るんだよ」
「だいじょうぶ。一時間で出来る。日本でするより安いよ」
「いくらなの」
「五千ペソ」
たしかに日本で現像するより安い。コロンビアで現像すると、プリントの質が悪いのではないかと思っていたが、エバが撮ったサンアグスティンやカルタヘナの写真を見ると、日本のDPE屋でプリントするのと遜色ない。というより、サイズが大きいだけ日本よりいいような気がした。少し気持ちが傾いた。
「でも、本当に一時間で出来るのか」
「出来る。だいじょうぶ。この近くにある。朝、行く。オーケー?」
「分かった。でも、時間がないから、早く起きて行かないと。何時からやってるの」
「うーん。九時かな。十時かな」
わたしが撮ったフィルムは十本以上あった。そんなに大量のフィルムを一時間で現像できるのか。日本でも、ニ十分とか三十分で現像してくれるDPE屋が増えていたが、それはお店がすいている場合である。先客がいたり、本数が多いと、けっこう時間がかかる。
十本以上となると、すいていたとしても二時間はかかるのではないか。現像を頼んでおいて、あとでエバに日本に送ってもらうという手もあるが、エバに任せると、いつ送ってくれるか当てにならない。気に入らない写真があると、わざと送らないという心配もあった。しかし、とりあえず翌朝、行ってみることにした。
それからが大変だった。持参したリュックサックに順次詰め込んだのだが、マサパンがかなり重い。ひと袋は数百グラムと大したことはないのだが、十数袋も買ったから、五キロの米袋を買ったようなものだった。それに酒やチョコラーテ十二本だけでリュックサックは満杯になった。
あとの牛乳や肉類などのものはビニールの袋に入れた。それも三袋になったので、二つをエバに持たせた。あまりの重さにエバがブーブー文句を言い出した。
「どうせ、エバ。おまえがほとんど食べるんだろ」
「でも、重い。タクシーで行く」
「ダメだよ。近すぎる。我慢しろ」
少し歩いて、わたしは後悔した。本当に耐えられないくらい重いのだ。しかし、すでに半分以上の距離を歩いていた。いまさらタクシーを拾うには近すぎた。数回、荷物を下ろし、休憩しながらエバのアパートにたどり着いた。
部屋に戻ると、エバは牛乳や肉類などを、さっさと冷蔵庫に仕舞い込んだ。まるで自分が買ったかのようである。わたしはエバが冷蔵庫に入れた牛乳を、すぐに取りだし、コップに注いで、ごぶごぶと飲んだ。一杯では喉の渇きが癒せず、二杯、三杯と飲んだ。せめてもの抵抗である。
夕食は外でとらず、買ってきた食料で適当に料理を作った。金曜日の夜だったので、一週間前のようにディスコに行くことも考えたが、ディスコに行けば帰りが深夜になる。エバと過ごす最後の夜だけに、二人っきりでずっといたかった。
夕方六時になった。お土産の食料品を買っておかなくてはならない。
「エバ、この近くにスーパーマーケットあるか」
「あるよ。ちょっと歩くけど」
「いいよ。行こう」
買う食料の量はかなりある。日本のスーパーで包んでくれるような袋では、とても重くて破れてしまうだろう。リュックサックを空にして、それを持って行くことにした。
近くの中華レストランの前を通り、ずっと南の方へ歩いて行った。エバが強盗に遭ったという地域だ。怪しい奴らがいないか警戒して歩いた。十分ほど大通りを歩いた反対側にスーパーマーケットはあった。
日本のスーパーマーケットとまったく変わらなかった。カーゴ式の籠に、マサパンやチョコラーテなどを次々と入れていった。酒も売っていたので、アグアルディエンテも三本買った。
日本のディスコで飲めるのは、「クリスタル」という銘柄だが、スーパーには「クリスタル」以外、何種類ものアグアルディエンテが置いてあった。どれも値段は同じようなもので、小さいサイズは二千ペソ台、大瓶は五千ペソ前後だった。
免税品ではないのだから、何本買ってもいいだろうとは思ったが、買いすぎると重たいので、三本にとどめた。
どうせわたしが払うのだと思って、エバはほかにも卵や肉、牛乳、パンなどの日常品を次々にわたしの籠に放り込んで行った。入りきらず、籠を二台にして、わたしとエバの二人でレジに運んだ。
マサパンにしてもチョコラーテにしても、ひとつ千ペソくらいなものだから、大したことはないのだが、量を買いこんだものだから、清算すると、全部で十万ペソ近くになった。約一万円である。
日本のスーパーで、かなり買いこんでも五~六千円である。高級肉をたくさん買いこんだりしないと一万円はなかなか超えない。こんなに買い込んだものだから、レジの担当者は目を白黒させていた。
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