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何台もの車が、立ち往生していた。バスもいた。それぞれの車の乗客だけでなく、野次馬らしい村人も何十人も見物していた。わたしたちも車を降り、最前線の車のところに行き、様子を見た。それでもなんとか渡り切ろうと、一台ずつ車が「小川」にチャレンジしている。バスは、タイヤが大きいせいもあって、なんとか渡り切った。みんなが拍手していた。
4WDだったら難なく渡り切れる程度の状態だった。だが、わたしたちのタクシーは後輪駆動のノーマルタイヤである。スタックしてしまうと、大変なことになる。「小川」は歩いて渡るのは難しくなかった。タクシーには、ここで戻ってもらい、別のタクシーに乗りかえることも考えたが、小川の反対側にはタクシーがいない。呼んでもらうにも、近くには電話はなさそうだった。
マックイーンにどうするか尋ねると、「だいじょうぶだ」と言って、一人で車に乗りこみ、アクセルを踏んだ。そろそろと小川を渡り始めたが、中ほどで後輪が激しく空転した。スタックだ。このまま前進も後退も出来ないとまずい。誰が声をかけるわけでもなく、わたしや周囲のコロンビア人たちがタクシーの後ろにしがみついて押し始めた。その甲斐あって、なんとかマックイーンの車は小川を渡り切った。また拍手が起こった。
マックイーンは、運転席からわたしたちに「乗れ」と言った。再び走り始めた車は、三十キロくらいのスピードで山道を登って行った。またがけ崩れでもあると心配だったが、二十分くらい走って、サンアグスティンの街中に入っていった。サンアグスティンは、規模からいえば、町ではなく村といっていいほど小さな街だった。しかし、観光地らしく、高級ではないがレストランや雑貨屋はけっこうあった。
わたしはマックイーンに、「まずCNT(観光案内所)に行ってくれ」と頼んだ。わたしたちはまだ、ホテルも予約していないし、ツアーの手配もしていない。CNTに行けばそれらの手配が出来るし、詳細な地図も入手できる。それでまずCNTに行きたかったのだ。
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