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まだまだ見るべき遺跡、博物館、教会の類はあったが、エバの飛行機の時間が気になったので、いったんホテルに戻ることにした。タクシーを拾おうと、ボリーバル公園の前に行ったとき、エバは目ざとく皮製品の店を見つけた。コロンビアには珍しく小奇麗で、青山にでもあるような店構えだった。
ハンドバッグやボストンバックなど、商品はすべて皮製品だ。日本人が好むブランド品ではないが、手触りなどからみても、かなりの高級品だということは分かった。コロンビア人は肉食なので、大牧場が全国各地にある。その副産物の皮を利用した製品なのだろう。値段も本皮のバッグで一万円もしない。
「ねえ、ハンドバッグ欲しい。わたしの誕生日のプレゼント」
「だめ。もういっぱい誕生日のプレゼント買った」
「皮ジャンもあるよ。安い。あなた買う」
「ノー。いらない」
皮ジャンには魅力があった。日本で買うものの五、六分の一だろう。しかし、こんなくそ暑いコロンビアで皮ジャンを着る機会はわたしにはない。荷物はできるだけ少なくしたかったし、これ以上金を使うと、日本に帰ってからクレジットカードの支払いが大変だった。わたしがさっと店から逃げたので、エバも諦めて付いて来た。
三時過ぎにホテルに戻った。あちこち歩き回って、わたしのTシャツは汗びっしょりだった。シャワーを浴びたが、この日は何度も利用しているので、バスタオルも水に漬けたようにぐっしょり濡れていた。水着と同じように、ベランダに干しておけばよかったと思った。
ベッドに横になり、一服していると、シャワーを終えたエバも横になった。エバは六時の便でいったんボゴタに帰る。予定では、わたしはエバを送ったあと、片山氏たちと合流し、カルタヘナにもう二泊するつもりだった。十日間いっしょに過ごしていたエバと、一日とはいえ離れ離れになる。
その感傷がエバにも伝わったのか、抱き寄せると、彼女も身を預けてきた。昨晩から三回やっている。彼女を抱く体力も気力も残っていなかったはずなのに、抱きしめていると、不思議と回復してきた。
タイミングを外すと萎えてしまうと思ったわたしは、エバの下着を剥ぎ取った。
「オー、元気ね。あなた、朝、牡蠣食べた。だから元気?」
エバは苦笑いしたが、拒否はしなかった。また全身汗まみれになって、彼女にぶちまけた。といっても、さすがに空砲に近かった。もうエバは、ほかの誰のものでもない、わたしだけのものだ、という実感があった。
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