[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ボゴタのエバの部屋で、エバと 一年ぶりのセックスを終えたあと、彼女にこれまで聞けなかったことを聞き始めた。
一番気になっていたのは、裁判で彼女を日本に連れてき たコロンビア人女性の名前が明らかにされていたことだった。彼女たちがマネージャーの名前を明らかにして、それで逮捕されるというようなことになったら、 必ず報復が待っている。実際、約束した借金を払わずに逃げた女の実家が、見せしめのために爆破されたという話も聞いていた。コロンビアに帰ってから彼女の 身の上に何か起こらないかずっと気になっていた。
「大丈夫。あれ、ウソ」
「じゃ。K市のスナックの店長の名前は。ペルー人だって裁判で言ってたけ ど」
「あれもウソ。本当は日本 人」
K市のスナックとは、彼女が捕まる直前に、トランクなどを宅急便で送った先だ。荷物を送り返 す必要から調べられたらしいが、エバはわたしと別れてからここのオーナーの愛人だったという話も聞いていた。
彼女が捕まったとき、彼女の一番の親友であるクラウディアに連絡をとり、二人の関係を聞いて みた。かつてのわたしたちのような「恋人関係」なら、いまさらわたしが面会に行く必要はないかもしれないと思ったからだ。
ところが、クラウディアはこう言った。
「彼とはお金だけの関係。エバは愛してない。だから、あなたエバを助け る。お願い」
それを聞いてわたしは、わざわざ四国の松山まで面会に行ったのだ。
「じゃ、コロンビアに帰るつ もりだったというのは」
「それは本当。お姉さん、日 本に来る、できなかったでしょ。だから、わたし、もう帰るつもりだった」
彼女は捕まる約一ヶ月前に、サリーとは別のアンパロという「一番貧乏なお姉さん」をイタリア 経由で日本に入国させようとして失敗していた。サリーと結婚しているイタリア人を「にわか恋人」に仕立て、入管の目をごまかそうとしたのだが、二人は別々 に尋問され、話が食い違っていたため追い返されてしまったのだ。
入管は、これは怪しいとにらんだ人間は徹底的に取り調べる。本当に夫婦関係であるサリーとな らともかく、インスタントカップルでは出会った日にち、親戚関係など細かいことを聞かれたら絶対ボロが出る。やるなら徹底的に打ち合わせをしておかなくて はならないが、それを怠っていたため怪しまれたのだ。
エバはこれで二人の渡航費用五十万円をドブに捨てた形となったため、すごく落ち込んでいた。 お姉さんが来れないのなら、もう帰国しようという気持ちになっていたのは嘘ではないだろう。
それにしても入管の出入国記録を調べれば誰と一緒に入ったのか分かるだろう。それにK市のス ナックの店も調べれば、ペルー人の話が本当かどうかも分かるだろう。警察も不法滞在だけで立件したため、管理売春立件に必要な面倒なことは調べなかったの だろうか。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/