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タクシー乗り場には、客待ちの運転手が数十人たむろしていた。そのまわりに黒人の子供たちが、やはり何十人も群がり、わたしたち観光客に金をたかっていた。いままでコロンビアでは出会わなかったが、カルタヘナは観光地だけあって、ストリートチルドレンが多いようだ。「これは用心してかからないと、危ないぞ」と思った。
タクシーの運転手にも順番があるようで、ひとりの運転手が「タクシー? タクシー?」と言い寄ってきた。こちらのタクシーはボゴタと違ってメーター制ではなく、事前交渉で料金を決める。
「ホテルカリベまで、いくら」
「五千ペソ」
「高い。四千ペソ」
「オーケー」
カルタヘナは安宿が多いセントロ地区と、そこから鍵状に長く伸びた半島部のボカグランデ地区がある。ヒルトンやホテルカリベは、その半島の一番先にあった。空港からボカグランデ地区に行くにはセントロ地区を経由するので、セントロに宿を取っていたら、もう少しタクシー代は値切ることが出来ただろう。
タクシーはホテルカリベまで、カリブ海沿いの舗装された道路を走った。右側が海岸だ。セントロ地区に入ると、左手には長い城壁が続いた。古い砲身も並んでいる。いかにも絵葉書に出てきそうな景色だった。
カルタヘナという街は、十六世紀後半、南米大陸を植民地支配していたスペインが、その収奪した富を本国に持ち出すために出来あがった港町だった。その黄金などの富を狙ってカリブ海の海賊が横行した。海賊を撃退するために、城壁や城砦が建設された。つまりコロンビアどころか、南米大陸でも一番古い歴史を持つ街のひとつである。それが、いまでは美しいビーチと共に、ここの重要な観光資源となっているのだ。
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