[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「明日、どうする。飛行機は午後二時。だから、朝早くお姉さんのところに行く。一番上のお姉さん、エミルセの家。あとでカリに行く。オーケー?」
エバは勝手に予定を決めてしまったが、異論はなかった。エミルセというお姉さんにも会いたかったし、せっかくだからカリにも行きたかった。そのためには朝早くから行動を起こす必要があった。
「何時にお姉さんのところに行く?」
「九時半くらい」
「オーケー。じゃ、九時に起きればいいな。ウイスキーでも飲もう」
思ったよりゆっくり起きればいいことになったので、フロントに氷とミネラルウォーターを注文して、二人で酒を飲むことにした。
残っていたシーバースリーガルを全部空けた。二人とも酔っ払って、それぞれのベッドに横になった。エバが電気を消した。しばらく二人とも沈黙が続いた。
「リュージ。わたしを食べる?」
わたしはもちろん食べた。
九時に起き、シャワーを浴びた。このホテルのシャワーも、温水ではなく冷たい水道水だった。もちろんバスタブもない。わたしと入れ替わりにシャワーを浴びたエバに、「コロンビアのホテルのシャワーは、どうしてお湯が出ないんだ」と聞いた。
「ボゴタは寒いからあったかいお湯のシャワー使ってるよ。わたしのアパートも。でも、ほかのところは暑いから、いらない。お金ないし」
確かに暑いことは暑いのだが、タイやフィリピンのような、たちまち汗が吹き出るような暑さとは違う。日中はそこそこ暑いが、朝晩は涼しいくらいだった。そんな気候で水のシャワーはこたえた。
「わたしも日本から帰ったばかりのときは冷たいと思ったけど、もう慣れた」
急いで着替えて、フロントでチェックアウトした。ホテルの玄関に、タクシーが一台待機していたので、それに飛び乗り、エミルセの家に向かった。ほんの五分ほどで同じような一軒家が密集している住宅街に着いた。一軒家といっても、みんな平屋建てで、家と家の壁は接している。屋根の高さも一定だ。日本の木造の長屋をコンクリート造りに代えたようなものだった。
土地は有り余っているから、ここでは別にマンションを建てる必要はない。公団か大手の不動産会社が建てた建売住宅なのだろう。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/