[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「あと、何欲しい」
「そうだな。パンツとシャツ。あと靴下」
出されたパンツはボクサー型とビキニ型だったが、わたしはいつもボクサー型を愛用しているので、ボクサー型を二枚買うことにした。シャツも二枚、靴下も二枚買った。
清算しようとすると、エバが「スーツは買わないの。コロンビア安いよ」と言った。いくら安いと言っても、コロンビアでスーツを着ることはあるまい。着たら強盗に狙われるだけだ。お前はいつから店員になったんだとむかついたので、「いらない」と無視してチェックを頼んだ。
二万円くらい取られるかなと思ったが、意外にも約十万ペソ(一万円)くらいだった。案外安かったなと思ったが、現金が乏しくなっていたので、カードで払うことにした。手続きをしてもらっている間に、エバに「この中で両替ができるところはないか聞いてくれ」と言った。
「この店の向かい側にある」
エバが言った。ズボンの裾上げが出来上がるまで、両替をしたり、ショッピングモール内を見て回ることにした。
教えられたところは貴金属店だった。東南アジアでも、「マネーチェンジャー」という看板を掲げてなくても、貴金属店などで両替やクレジットカードでキャッシングできるところがある。それと同じようなものなのだろう。
店員がいくら両替をしたいかと聞いてきた。こういうところのレートの相場がどうなっているか分からないから、とりあえず二百ドル両替することにした。ところがわたしが渡した百ドル札を、店員はルーペを使ったりしてじっくりチェックしている。
疑われているような気がして、いい気分ではなかったが、副業でやっていることもあって、新ドル札をまだ見慣れていないのかもしれなかった。
チェックが終わって、ペソが渡された。十九万八千ペソ。百ドル九万九千ペソだった。空港よりはるかにレートがいい。両替を終えたあと、エバが「ここレート高い。あなた、もっとチェンジする、オーケーよ」
しかし、あまり多額の現金を持つとろくなことはない。エバにだって、わたしがいっぱい金を持っていると思われると、どこまでたかられるか分からないから断った。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/