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ここのディスコの入場料は、ひとり三千ペソと、さっきの店の倍した。高級ディスコなのだろうか。店の中に入ってみると、さっきの店とうってかわって五~六十人の客で賑わっていた。なかなかの盛り上がりである。同じ時間帯で、どうしてこんなに客の入りが違うのか不思議だった。
ここも一杯のドリンク付きだったので、ジントニックを注文して、椅子に座ってエレーナとしばらく飲んでいた。何人ものコロンビア人がエレーナに声をかけてきた。彼女はここの顔らしい。
しばらく様子を見ていると、聞き覚えのある曲が流れてきた。みんないっせいにフロアに繰り出し、横一列になって同じ振り付けで踊り出した。サルサでもメレンゲでもない。曲は「マカレナ」だった。
曲そのものは、日本のディスコで何度も聞いたことがあったが、あの振り付けの踊りはこの当時、誰も踊っていなかった。日本で「マカレナ」が知られるようになったのは、この数ヶ月後、アメリカのクリントン大統領が民主党大会で踊ったことがきっかけである。
もともと、この「マカレナ」という曲は、スペインの「ロス・デル・リオ」というオジさんグループが何年もかけてヒットさせたもので、同じスペイン語圏である南米にじわじわ浸透してきていたのだ。わたしはこの振り付けを見て、面白いなとは思ったものの、日本で流行るようになるとは考えもしなかった。
そのあと、メレンゲやサルサ、ご当地の音楽であるバジェナートが次々とかかった。エレーナは、知り合いの男たちに声をかけられ、何度かフロアーに踊りに行った。わたしはネイティブなコロンビアーナとまともに踊れるほどの自信もないので、ただ眺めていた。
すると、わたしの様子を見ていたらしいひとりの女がわたしに声をかけてきた。戻ってきたエレーナに聞くと、「あなた、ひとりで寂しいんじゃないのか。女の子を紹介しようか、と言ってるよ」と彼女は言った。
「え、どういうことなの」
「つまりね。彼女たちもプータ(売春婦)なの。ここでお客さんを探しているのよ。みんなカルタヘナの女じゃないよ。コロンビアのあちこちから来ているの。ここは金持ってる観光客が多いからね」
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