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旅行代理店で三百ドルをカードで引き出して、外に出たら、おなかが空いてきた。夕食は、先日行こうと思っていて行けなかった日本料理店「侍や」で食べたいなと思った。ボゴタには日本料理店は何軒かあるが、みんな「HATYUHANA」のような高級店で、商社マンたちの接待の場所として使われている。だが、この「侍や」はプライベートでも行ける値段の庶民的な店だと書いてあった。
しかも、この店のオーナーは、世界を二十年も放浪したのちに、コロンビア女性と結婚してこのボゴタに店を開いたらしく、貧乏旅行者たちの旅の相談にも乗ってくれるとガイドブックに書いてあった。エバの姉夫婦にサンアグスティン行きを「危ない」と言われていたので、大丈夫なのかどうか、日本人の立場からアドバイスしてもらいたいという気持ちもあった。
エバに「夕食は日本料理店で食べたい」と言うと、「わたしも食べたい」と喜んだ。日本食に飢えていたらしい。タクシーを拾って、住所を示し、「侍や」にわたしたちは向かった。
三十分ほどで、車はノルテの住宅地の一角に入った。およそレストランがあるような雰囲気の場所ではない。おかしいなと思ったが、「住所は確かにここあたりだ」と言う。住宅の住居表示を見ながらグルグル回ると、「侍や」という日本語の看板が目に入った。
確かにあった。二階建てのこじんまりとした店だった。だが、看板が「クローズ」になっている。しまった、休みなのかと思って、エバに「今日、休みかなあ」と言った。エバは「見てくる」と言って、店の中に入っていった。ここでタクシーを放すと、流しのタクシーは拾えそうもない。休みだったら、引き返さなくてはならないから、わたしは車の中で待った。
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