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教会の方に戻ると、教会の左側の沿道に土産物屋が並んでいた。観光客といっても外国人が来るようなところではないから、ちょうど東京に修学旅行生が来たときに買うような安っぽい土産がいっぱい飾られている。
まず目に付いたのは、キリストやマリアの像がホログラムで入った円形の首から紐で下げるプラスチックネックレスだ。値段を聞くと、千ペソだという。日本円で約百円。安いので、思わず三つ買ってしまった。
次に目に入ったのが、馬の蹄をくり貫いて作った水筒だ。こちらは値段は一万ペソ。日本で見られないものだから、思い切って買った。あと、絵葉書など小物ばかり買い込んだ。
エバが「これ、コロンビアのバス、チバよ」と言って、木製のおもちゃのバスを指した。バスといっても横に広く、屋根に野菜などを乗っけて装飾してある。
「田舎行くと、チバある。ボゴタ、ない。わたし、これ好き」
エバが笑顔で言った。おもちゃでは具体的なイメージがわかなく、これは買わなかった。だが、日本には東南アジアの民芸品を現地で安く仕入れ、売っている店がいくつかある。大量に買いつけて売りに行き、旅費の足しにでもしようかというアイデアが頭をよぎったが、コネがなかったし、売れなかったときのことを考えて止めた。帰国してからサンプルを見せ、売れそうならエバに船便で送ってもらった方がリスクが少ないと思ったからだ。
ロープウエーの乗り場まで戻ると、同様に出発を待っている二人連れの若いコロンビアーナがいた。にこにこわたしたちを見ている。エバの写真ばかり撮っているので、彼女たちの写真も撮りたいなと思っていると、エバが「あなた、彼女たち、撮る」と勧める。「でも、彼女たち知らないよ」と言うと、「大丈夫。彼女たち、コロンビアーナ」と勝手にオーケーを出した。
恐る恐る記念写真を撮りたいと申し出ると、陽気な彼女たちはすぐさまポーズをとってくれた。わたしもいっしょに撮ってもらった。
ロープウエーが上ってきたので乗り込んだが、なぜか彼女たちは乗ってこない。乗客は七人ほどで十分余裕はある。エバに「どうして彼女たち、乗らない?」と聞いても「分からない」と言うだけだ。ほかの友人と待ち合わせでもしていたのだろうか。下っていくわたしたちを、彼女たちは手を振って見送ってくれた。
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