[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本には、結局、土曜日に戻ってきた。まず面会に行ってもらった友人に連絡をとった。
「どうだった? エバの処分はどうなるの」
「まだ、分からないって言ってたよ、警察は。電話してみれば。もう処分の結果が出ているんじゃないの」
「分かった。電話してみる。元気そうだった?」
「ああ、でも、彼女、俺のことを覚えてないみたいでさ。話すこともないんで困ったよ。ああ、彼女からの伝言があるんだ。なんでもイタリアのお姉さんに、捕まったことを連絡してほしいんだって。電話番号聞いてきたよ」
「サリーだな。何番?」
「○○○○……」
「オーケー。連絡する」
「あとな。言われたように、『テ・アモ』って言ったんだよ。そしたら彼女、目を真っ赤にして泣いていたよ」
「……」
それを聞いて、わたしはすぐに警察署に電話を入れた。エバの処分を聞くためである。結果は「起訴」だった。つまり裁判になり、判決が出るまで拘留されることになったということだ。
「月曜日に面会に行きたいんですけど、そちらの警察署にまだいるんでしょうか。それとも拘置所に移されているんでしょうか」
「たぶん、いると思います。取調べで出ているかもしれませんが」
わたしは礼を言って電話を切り、さっそく航空券を手配した。月曜日の朝に東京を立ち、午後に面会し、翌日の朝にもう一度面会し、午後一の便で帰郷するつもりだった。往復で約五万円。それに宿泊費や食費を入れると六万円はかかるだろう。先日、友人に面会に行ってもらった費用も払ったので、この出費は痛かった。だが、エバと会うのは最後だと思うと金のことは言ってられなかった。借金をしてもいくつもりだった。
その夜、イタリアのサリーに電話した。だが、電話に出たのはサリーでも、サリーの恋人でもなかった。電話番号が間違っていたようだった。
新著「体験ルポ 在日外国人女性のセックス」(光文社刊)好評発売中。
「サイバーセックス日記」http://demachiryuji.seesaa.net/
「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
「裏ストリップ30年回顧録」
http://arecho.blog98.fc2.com/