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食べ終わり、料金を払って、ボリーバル公園の近くに戻った。前日、エバがバッグを欲しいといった皮製品の店の前を通りかかった。
「リュージさん、ここはいい物を扱ってますよ。買いませんか。二人で買えば、かなりまけさせることが出来ますよ」
「ちょっと見てみますか」
前日は少し覗いただけだったが、本当にバッグや皮ジャンなど、上質の皮製品を揃えていた。これまでエバの買い物ばかりしていて、自分の買い物はまったくしていなかった。ひとつ何か欲しいなとは思っていたのだ。
ひとつ気に入ったものがあった。茶色い本皮のボストンバッグである。わたしはエバのアパートに残してある大きなスーツケースのほか、リュックサックに荷物を積めてきた。しかし、ボゴタで買った土産や、頼まれた食料品を買うと、とても積めこめないと思われた。いずれにせよ、何かバッグを買わなければいけなかったのだ。
そのボストンバッグは百五十ドルの値段だったが、片山氏が買うバッグと両方で、交渉して百ドルにまけさせた。いい買い物だった。
買い物を済ませ、タクシーでマンションに戻った。エレーナの家で、メイドが作ってくれた夕食を食べ、しばらくウイスキーを飲んでいた。一度、エバのアパートに電話を入れて、明日空港に迎えに来てもらう確認をしなくてはならなかった。だが、エレーナのマンションからは、直通ではかけられなかった。フロントにかけたい番号を告げ、つながったら電話がなるという取次ぎシステムだった。片山氏に負担をかけるのが嫌だったわたしは、近くのテレコンに行くことにした。
ここのテレコンは、電話が四台くらいしかない小さなところだったが、受付で指定され電話で直接かけ、あとで清算するというシステムは同じだった。電話を終え、マンションに戻ろうとすると、マンションの隣りに小さなレコード店があるのに気がついた。
中に入って、掘り出し物がないかどうか探した。やはりカロリーナのCDはなかったが、いくつかコンピレーションアルバムがあったので、店員にかけてもらった。何曲か、聞き覚えのあるいい曲があった。即座に買うことに決め、結局三枚買った。出会ったときに無理してでも買わないと、カロリーナのCDのように買いたいと思ってもなかなか買えないからだ。
結局、コロンビアに来て買ったのは、CDが十五枚、ビデオが三本になった。金に余裕があったなら、トランク一杯買ってしまったかもしれないほど、コロンビアのCDは魅力的だった。
マンションに戻って、再び酒を飲んだ。エレーナが、今日もディスコに行かないかと誘ったが、断った。あらかたディスコの様子は分かったし、女も買う気にはなれなかったからだ。
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