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日本人とコロンビア人のグループが店に入ってきた。そろそろ店のかき入れ時らしい。それを汐に、帰ることにした。マスターにチェックを頼むと、「タクシーは呼びますか」と言う。大通りからだいぶ離れているこの店だと、タクシーは電話で呼ばないと、つかまらないだろうと思って頼むことにした。
「十分ほどで来ます」
マスターは電話を切って、そう言った。勘定は三万五千ペソほどだった。カードが使えるので、カードで支払った。日本円で三千五百円ほどだから、日本だったらキャッシュで支払う額だが、コロンビアだとあまり抵抗がない。それに、せっかく両替したキャッシュは残しておきたかった。
店の前に車が止まる音がした。
「タクシーが来ましたよ」
マスターの合図に合わせて、わたしたちは腰を上げた。
「また、ボゴタに戻って来られるんですね。時間があったら、またどうぞ」
マスターに見送られて店を出た。店の前には、三十歳くらいの細身の男が車のドアを開けて待っていた。しかし、車はタクシーではなく、普通の乗用車だ。おかしいなと思ったが、エバはさっさと乗り込んだ。
「お姉さんのアパートへ行くね」とわたしに言い、運転手に行き先を告げた。どうなっているのかエバに尋ねると、エバは運転手となにやら話したあと、こう言った。
「彼、本当は観光ガイドなの。英語もフランス語も話せるの。でも、ガイドの仕事がないときは、タクシーのアルバイトをしてるの」
マスターの紹介なのだから、危ないとは思わなかったが、白タクが来たのにはびっくりした。もちろん、コロンビアでも白タクは違法なのだろうが、タクシーだって、免許を持たないエバが買ってしまうほどなのだから、免許を得るのもかなりいいかげんだろうとは思った。
二十分ほど走って、エバのお姉さん、リリアナの家族が住む団地に着いた。料金は五千ペソ払った。タクシーと変わらない値段だった。
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