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翌朝は八時半ごろ目が覚めた。ホテルのレストランで朝食を摂って、部屋に戻った。ベランダからビーチを眺めると、砂浜にはちらほら人がいた。エバがそれを見て、「ビーチに行こう」と言い出した。
「えっ、だってエバは水着持ってきてないだろ」
「持ってきてる。これ」
「なんだ。エバ、あれほど海は嫌いだと言ってたろ」
「だいじょうぶ」
エバにはインディオの血が入っていたから、ほかのコロンビアーナに比べて少し色が黒かった。それで昔から極端に日に焼けるのを嫌がっていたのだ。カルタヘナに行くのも、最初は「日に焼けると、鼻の整形手術に影響がある」という理由で渋っていた。
整形手術と日焼けとどういう医学的因果関係があるのか知らないが、エバは「医者から日焼けはダメだと言われた」と言い張っていた。これまで水着を買えとも言われなかったし、それでカルタヘナに行っても、エバはビーチに出ないと思っていたのだ。「女心と秋の空」と言う諺があるが、コロンビアーナの心なんて、それどころか分刻みでころころ変わる。
「リュージ。カミソリ貸して」
水着になるため、陰毛を手入れするというのだ。わたしが髭を剃るためのカミソリで陰毛を剃られるのには抵抗があったが、刃を替えればいいやと思って貸した。剃毛を終え、エバは水着姿でシャワー室から出てきた。オレンジ色の水着だ。これも日本にいたとき、誰かにプレゼントしてもらったものなのだろう。
わたしも海パンにTシャツ、ビーチサンダルという姿に着替えた。金も十万ペソほど用意した。ドリンク類を買う必要があるだろうと思ったのだ。エバもカメラを持って出た。
フロントにキーを預け、ホテル前のビーチに出た。客はまだほとんどいない。物売りのほうがはるかに多い状態だった。わたしたちを目にすると、すぐにビーチパラソルと簡易ベッドをレンタルする男が寄ってきた。日焼けを嫌うエバにビーチパラソルは必需品だ。要求される前に借りることにした。一万五千ペソもした。
ビールを注文して、二人で簡易ベッドに寝そべった。
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