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エバは赤いセーターを持ってきて、「これが欲しい」と言った。特別オシャレなセーターでもなく、どことなく子供っぽいものだ。いくらかなと思って値札を見ると、なんと八万ペソだった。わたしがシャツやズボンなどを買い込んだのに近い金額だ。コロンビアの物価からすると、相当高い物だ。材質をチェックしなかったが、アクリルではなく純毛だったのだろうか。
昨晩のこともあり、エバのご機嫌を損ねてはと思い、「いいよ」と言った。エバはセーターの襟のアクセサリーが気に入らないらしく、店員のおばちゃんに直してもらうという。
直しが終わるまで待っていると、もう一人のおばちゃんがわたしに話しかけてきた。「日本人か」と言う。「そうだ」と答えると、今度はエバに「エスポーソ(旦那さん)か」と聞いた。エバは「いや、友だちだ」と答えた。
おばちゃんの質問はさらに続いた。「二人はどこで知り合ったんだ」と言う。返答に困ったエバは、「わたしのおばさんが日本で結婚していて、日本に二週間遊びに行ったとき紹介されて知り合ったの」と答えた。
おばちゃんは、わたしとエバが日本語で会話しているのを不思議に思ったらしく、「二週間だけ日本に行っただけなのに、あなた日本語うまいね」と追い討ちをかけた。エバは「日本に行く前に一生懸命日本語の勉強をしたんだ」と答えた。
おばちゃんは終始にこやか話していたが、本当に納得したのだろうか。
そうこうしているうちにセーターの直しが出来上がり、店を出て、ショッピングモールに着けていたタクシーを拾った。すでに夜の九時ころになっていた。タクシーの運転手は驚いたことに三十歳くらいの女性だった。
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