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エバが突然言った。
「リュージ、あなたポリスやイミグレーションに来る、うれしかった。でも、怖かった」
「え、どうして」
感謝されこそすれ、怖がられる理由はない。
「わたし、ポリスでいっぱい嘘ついた。だから、あなた面会に来る。ポリスに何話している分からない。だから、怖かった」
面会に行ったときは「今度いつ来る」「今度いつ来る」とうるさかった。まさか面会に来られるのを恐れていたとは思わなかった。
「あなた、わたしとどこで会ったと言ったの」
「ディスコで会ったと言ったよ。だって本当だろ」
「わたし、スナックで会ったと言った。わたし、仕事、劇場だけじゃない。スナックもある。彼、お客さんで来て知り合ったと言った。でも、ポリス、『彼はマネージャーだろ』とうるさいね。わたし、『ノー、違う』と何回も言った」
冗談じゃない。本当にマネージャーだったら絶対警察や刑務所に面会なんか行くものか。そんなこと分かりそうなものなのに、なにをマヌケなことを警察は言っているのか。確かに最初に警察に面会に行ったとき、留置担当者からは何も言われなかったが、面会したあと、刑事らしい男にどこで知り合ったのか聞かれた。わたしは正直にディスコで知り合ったと言った。
正確に言うと、彼女の仕事場からディスコに連れて行って知り合ったのだが、まともに話したのはディスコなのだから嘘ではない。「病気になったときに医者に連れていってやったりした」ともわたしは言ったが、刑事は「そりゃ、金がかかったでしょう」などと言っていた。だから、納得してもらったものと思っていた。マネージャーではないかと疑っていたのなら、任意でもいいから事情聴取でもすればいいのだ。
不倫関係だったということ以外、わたしは何のやましいことはないから、ちゃんと答える。ただし、不当な取り調べをされれば断固闘う覚悟はあった。警察もわたしがヤクザ風の男だったら彼女の背後関係を調べようと、しつこく事情聴取したかもしれない。
だが面会申請書に「職業、著述業」と書いたから、たぶんうるさ型だと思われて、とくに何も聞かれなかったのではないか。エバとの面会室での会話を聞いていれば、マネージャーやお客さんと売春婦の関係ではないということも分かったはずだ。
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