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さっぱりしたあと、エバが「チバに乗ろう」と言い出した。チバはサンアグスティンでも見た、木製のでかい乗合バスである。だが、エバの言うチバは、カルタヘナの観光名所を巡る夜の観光コースのことだった。
エバは事前にリサーチしてあったらしく、夜の八時に出発するのだという。
「いくらなの」
「ひとり一万五千ペソ(約1500円)」
「ならいいよ」
もっとぼられるのなら、個人的にあちこち回ったほうがいいが、この値段ならツアーに乗っかったほうが安い。異論はなかった。
「じゃ、その前に、街に買い物に行こう。ビーチサンダルとか、酒とかつまみとか買っておきたいし」
「分かった。すぐ行くね。まず先にチバの予約をしなくちゃ」
わたしたちはロビーに降り、サービスカウンターで予約をした。
「エバ、セーフティボックスにお金やトラベラーズチェックを預けておかなくちゃ危ないから」
「そうね」
フロントでセーフティボックスを頼んだら、鍵を一個だけ渡された。普通はフロントの奥にある金庫から小さな金庫を引っ張り出し、それに預けるものである。「おかしいなあ、言い方が間違ったのかな」と思っていると、エバが「だいじょうぶ。これで問題ない。部屋に行く」と言うので、再度部屋に戻った。
部屋でエバはロッカーの脇にある金庫を指差した。これがセーフティボックスだというのだ。なるほど鍵をはめ込むと、セーフティボックスになるようになっている。旅館の部屋に置いてある金庫と同じシステムだった。余分な金やトラベラーズチェックを入れ、鍵をかけた。
だが、ビデオカメラは入らない。いくら高級ホテルといっても、ビデオやカメラを部屋に置きっぱなしにするのは危険だと判断した。買い物に行くのに必要ないし、わたしたちの荷物はトランクではなくリュックサックだから、鍵もかけられない。思案に暮れて、ロッカーの上にあるひさしの裏に隠した。
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