あるコロンビア売春婦と一年間恋人関係にあった私は、不法滞在で強制送還された彼女を追いかけてコロンビア本国に渡って彼女の家を訪ねた。そこで見たものは…
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カメラ自体はミノルタ製のオートフォーカスカメラだったが、レンズは純正ではなく、通信販売で売っているような安物だった。プレゼントした男も、なるべく安く上げようと思って苦労したのだろう。本当に彼女たちの要求されるがままにプレゼントしていては、金がいくらあっても足りなくなる。そこまで出来るのは、ヤバイ商売の男か土地成金、弁護士などの自由業くらいだろう。
とはいっても、彼女たちは本当に愛している恋人なら、無理なことは言わない。男の稼ぎに応じたプレゼントは要求するが、「お客さん」と同等という事はありえない。無理なことを言って嫌われるのが怖いからだ。
サリーだって、フィアンセのイタリア人に対しては、しおらしくしていた。それに対して、日本での「現地妻」ならぬ「現地夫」に対しては、ふんだくれるだけふんだくっていた。
サリーが帰国する直前のことである。そのとき、彼女は「現地夫」のイラン人のアパートに居候していた。アパート代がもったいないからである。わたしはエバからサリーを成田まで車で送ってくれるよう頼まれていたから、自主的に帰国するのは知っていた。
しかし、彼女は帰国の前夜まで、そのことを彼に黙っていた。帰国の準備で旅行代理店や入管に出頭する合間を縫って、なじみの客とデートして、最後の荒稼ぎに精を出していた。前夜に彼女から帰国すると告げられたイラン人の男は涙を流して止めたという。だが、サリーはアパート代を浮かすために利用していただけだったのだ。
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プロフィール
HN:
出町柳次
性別:
男性
職業:
フリーライター
趣味:
ネットでナンパ
自己紹介:
フリーライター。国際版SNS30サイト以上登録してネットナンパで国連加盟国193カ国の女性を生涯かけて制覇することをライフワークにしている50代の中年。現在、日刊スポーツにコラム連載中(毎週土曜日)。
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「洋楽カラオケ日記」
http://ameblo.jp/demachiryuji/
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